光に住み着く Inhabiting Light - Dialogue on the Edge of the Everyday World

2025

本書は、哲学者・篠原雅武が書いた文章に対し、川内倫子が写真で返信し、そこに篠原が文章で応答するというような、文章と写真のダイアローグで構成されています。書く際に篠原は、「写真で重要なのは何を撮るかではなく、いかにして撮るか、である」という川内の言葉に、何度も立ち返ったと言います。

 

あとがきには次のように書かれています。「私たちは、現実に何かを経験している。私たちが何かを経験するとき、それがいかにしてこの世に生じてきたかを問うことが大切である。(中略)やりとりを続けつつ私は、写真への応答において問われるのは、出来事が起こるところ、つまりは現実の発生源のような次元に思考を向けていくことではないかと考えるようになった。その次元は、私たちの日々の生活が営まれる、日常世界の表層の奥底にある」。そこには、写真から立ち現れるさまざまな感覚や感情、そこから紐解かれる思考の軌跡が言葉として生まれ落ちています。文章と写真が相互に関わり合いながら、「光」という主題の深層を探っていきます。

  • タイトル

  • 光に住み着く Inhabiting Light - Dialogue on the Edge of the Everyday World

  • 篠原雅武

  • 写真

  • 川内倫子

  • デザイン

  • 須山悠里、小河原美波

  • 仕様

  • 252 x 180 mm|ハードカバー・丸背|136ページ

  • 言語

  • 日本語|英語

  • 定価

  • 4,200円+税

  • 発行

  • torch press

  • 刊行年

  • 2025年